腐女子とは、いわゆるBL(ボーイズラブ)の人ですね。
僕は今まで、腐女子って単純に男同士で凸と凹をうんたらかんたらしていれば、満足いく人種だと思ってたんですが、いろいろと話を聞いてくと、そんな簡単な思考ではないんです!
腐女子の思考を一言で説明すると、
妄想力で対象者を汚すコトによって楽しめる。
という、ことらしいです。
どういうこと???
という声が聞こえてきそうなので、ちょっと説明すると、
まずは、妄想によって既存のストーリーを発展させます。
そして、出演者に“受け”と“攻め”というカップリングを設定します。
その妄想によるキャラクター同士の関係性を想像して楽しむということです。
これでも分かりにくいのでサンプルを紹介します。
■サンプル1
ジャンプ漫画「NARUTO」 : カカシ×サスケ の場合
普通のストーリーでは、カカシは先生、そしてサスケはちょっと生意気な生徒という関係性があります。
カカシとサスケはお互いを認め合っている間柄なのですが、このストーリーを腐女子は妄想力で汚します。
カカシ:「サスケ!お前は生意気なんだよ!!可愛がってやるぜ。へっへっへっ。」
サスケ:「先生ごめんなさい。本当は先生が好きなの。僕を好きにして!」
と、まあこんな感じで、新たにストーリーを発展させる訳です。
他のサンプルをあげると
- ゲーム「スーパーマリオ」にて : マリオ×クッパ
- 漫画「HANTER×HANTER」 : ゴン×キルア
- ゆるキャラ : せんと君×ピーポ君
みたいな関係性が成り立つわけらしいのです。
ちなみに、その腐女子によってカップリングの“受け”と“攻め”が逆転する場合があります。
『私はキルアが攻めて、ゴンが受けだな~』 とか。
つまり、自由にストーリーを設定しているので、妄想でいかようにも楽しめるらしいのです。
ちなみキャラクター以外でも“カップリング”は成立するらしく、人によっては以下のような関係性も成り立ちます。
- ビル : スカイツリー×東京タワー
- OS : Windows×Mac
- 鉄道 : 埼京線×小田急線
?????ここまでくるとまったく理解ができません・・・・・。
どうですか皆様。
理解できましたでしょうか??
ちょっと整理しましょう。
腐女子とは
- 既存のストーリーを汚して妄想で楽しみます。
- 汚せるものは全て汚せます。
- キャラクター同士に“カップリング”を設定します。
- キャラクターに“受け”と“攻め”を設定します。
- 妄想の世界なので、“受け”と“攻め”は人によって考え方が違います。
- 人によってはアニメや漫画だけに限りません。
- 実在の人間関係は該当しません。
- 妄想で楽しむだけなので、男性的な物理的快楽を得ようとはしてはいません。
こんな感じで整理ができます。(当社調査のみなので例外あり)
これって、普通に考えると理解できない火星人の思考なんですが、実はそうじゃないように感じます。
情報過多の現代において、与えられた既存のエンターテイメントに満足できず、自らの妄想力によって、さらに発展した世界観を構築し、それを楽しもうとしている。
腐女子とは非常にクリエイティブな世界なんじゃないかと思うんです。
腐女子の世界を男性が理解しようとすると、ついつい凸と凹との物理的・肉体的な『リアリティー』ある接触を想像します。
女性は男性より感覚器官が優れているといいます。しかし腐女子の場合は、その感覚器官がさらに進化(変化?)していて、妄想によって一歩踏み込んだ異世界を自分の脳の中に構築し、単純にそのありえない世界感を楽しめるんです。
BLであることは単なる汚しやすい対象が男性なだけであって、その根本的な思考は『成長した創造性』だと思います。
クリエイティブな仕事をしていると、妄想って非常に重要なキーワードです。
「あんなプロモーションをしたい」、「こんなビジュアルにしたら面白そう」とか、現実と妄想を検証しながら企画を練り上げていきます。
それと腐女子の脳って結構近いんじゃないでしょうか。いや!むしろ自由である分、見習わないといけないように思います。
現実世界で戦うのがビジネスマンとしてのあるべき姿ですが、ちょっと妄想旅行にでてみて、心を自由にしてみると新しい発見があるかもしれませんね。
こんな時代だけらこそ、一歩先いく腐女子の脳に未来を感じてしまいました。
ちょっと言いすぎ??