2010年を振り返ってみて、WEBの世界で3つの気になることがありました。
一つ目は、Twitter。
二つ目は、iPad。
三つ目は、検索エンジン。
です。
Twitterはつながりを活性化させた?
Twitterの有用性をあげればキリがありませんが、
その中で一つあげるとすると、「つながりの活性化」というのがあると思います。
今まで知らなかった情報がTL(タイムライン)に流れてくることで、
新たな情報との接触機会を得ます。
情報過多の社会の中ではどの情報が正しいか分かりにくいものですが、
フォロワーという自分が興味ある人の発言は有益で信頼度も高いものです。
今までも、はてなブックマークなどソーシャルの評価を受けるものはありましたが、Twitterの場合、そういったソーシャルメディアを利用していなくても、有益な情報があれば勝手に流れてきます。
そして有益な情報は繰り返しつぶやかれ、意味の無い情報は流れて消えていきます。
一つのWEBサービスにとらわれない、『情報のハブ』としての価値をTwitterが持っていることが、情報伝播のつながりを活性化させているのだと感じました。
簡単に使えるiPad。
iPadでもiPhoneでもAndroidでもいいのですが、すごく便利です。
いつでも、どこでも、簡単に使えます。
特に「簡単に」という点に注目すると、
ビデオも録画できないウチの親が使えた。というのは驚きでした。
iPadはボタン一つ、インターフェイスもシンプルなので、何となくの感覚だけで使えます。
欲しい情報があればアプリさえ入れられれば、そのテーマの情報がすぐに引き出せます。
便利を追求しすぎることで多機能・複雑化しているものを、
一度立ち返って、シンプル・簡単にした。
iPadにはそんな印象を受けます。
Googleの独壇場になった検索エンジン
今年の12月初旬、ついにYahooの検索エンジンがGoogleのシステムに完全移行しました。
僕はこれによって、「SEOが崩壊した」と思ってます。
厳密には簡単にできるSEO対策は崩壊したと言った方が正しいでしょう。
Googleの検索順位は、被リンクの数によって決定しているといえます。
「他のサイトからリンクされているサイトは評価を受けるに値するサイトだ。」
ということで検索の上位に表示されます。
一方、Yahooの検索は独自のシステムなので被リンクは重要ですが、
Googleほど被リンクを尊重していないものでした。
今後、Googleが国内の検索エンジンシェアの9割をにぎることで、
検索順位の決定は、被リンクというユーザーの評価に完全にゆだねられます。
つまり有益な情報が掲載されていなければ、
そのサイトが検索上位にくる可能性は限りなく低くなるんじゃないでしょうか。
まとめ
こういった状況の中、モノづくりの担い手として何をすべきか?
もっとも重要なのは、『ユーザーの為に良いモノをつくる』 ということだと思います。
マーケティング的な発想ももちろん大事ですが、
ユーザーの評価によって接触頻度が高まる以上、
有益な情報を提供するという根本的な努力こそが一番の近道だと思います。
まずはユーザーに喜んでもらい、リピートするファンになってもらう。
そうすることで、人に伝えてもらう機会が増える。
情報の伝播を想定した戦略を練りつつも、
良いモノなら、ほっておいても勝手に伝播する。
そんな時代になったんじゃないでしょうか。