久しぶりに何か映画をみにいこうと思ったところ、
友達から『冷たい熱帯魚』を勧められました。
どんな映画かほとんど知りませんでしたが、
ネットで調べると殺人事件をテーマにした映画で、
海外の映画祭でも絶賛されているようです。
監督は『愛のむきだし』の園子温監督。これもいい映画らしいです。
オモシロそうなニオイがプンプンしますが、
サイトを見る限りダークさ満点、
胸に2、3個“しこり”をの植え付けられそうな印象です。
とはいえ当たり障りのない映画をみるぐらいなら、
印象に残る映画のほうがいい!
で、見て納得。
すごくよくできた映画です。
R18どころかR25以上でもいいぐらい、これでもか!とグロイ映画です。
光と闇という表現をするなら、
この映画では登場人物一人ひとりの心の闇を描いてます。
そして物語の主軸にある“猟奇殺人”というもっとも暗い闇に、
小さな闇が引き寄せられていく感じです。
ありえない話のはずが、小さな闇がリアルに描かれてるんで
「んなアホな!」とは思えずドンドン引きこまれていきました。
闇ばかりだとさすがに気が滅入ってくるんですが、
それを緩和する光の役割もありました。
でんでん演じる「村田幸雄」の極端に明るい性格と、予想外な所で繰り出されるギャグ。
上映中に笑いが起きていたぐらいです。
この光の部分があるからこそエンターテイメントな映画として成立し、
対極である闇の濃さをさらに引き立て、
エゲツない作品になっていったんだと思います。
いやー、トラウマなるぐらいオモシロい映画ですが、
映画のあと言葉をなくすので、
けっしてデートで行くことはやめましょう。
ところで、
この「冷たい熱帯魚」にでてくる「社本熱帯魚店」。
どっかで見たことがあるな~と思ってたら、
ウチの近所(中野坂上)にある「まっかちん」というお店が
ロケ地だったみたいです。
車の通りがほとんどない道なのでロケもしやすかったんでしょう。
お店の人に確認はとってませんがまさにココ。
→Googleマップで見る。
「冷たい熱帯魚」を見た人で、熱帯魚好きな人がいれば、
のぞいてみるとオモシロイかもしれませんね。
ちなみにこんなサイトがありました。
→「冷たい熱帯魚」公式サイト
→アマゾンゴールド(映画の中で出てくるお店の特設サイト)