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GWのあとがき


前回のブログでは、石巻
前々回は、岩沼
その前は、地図で見る現地の写真
を紹介しました。
今回の記事で4つ目、完結編です。(長かった~)

たった3日間の東北でしたが、いろいろな事を感じました。
今日はボランティア自体から少しズレて、現地で気付いた点をまとめます。

 

◆ボランティア渋滞の報道
現地に行く前に散々テレビで言っていました。
「ボランティア渋滞が予想されます。」って。

実は僕らはほとんど渋滞にはまりませんでした。

時間をずらしたり、東北道を避け常磐道に逸れたりしたのもありますが、予想以上にスイスイ進みました。

途中、NEXCOの渋滞情報をネットで見ようとしたんですが、
「地震の影響によりGW中の予測を停止している。」
という表示があったんです。。。

じゃあ、あのボランティア渋滞の事前報道はいったい何の情報を元に報道したのでしょうか???
記者の勘??

そもそもGW中なら人が動くんで渋滞ぐらい起きますよ。
それをわざわざ『ボランティア渋滞』って言うなんて。。。

渋滞するぐらい人がたくさんいて、
迷惑かけるぐらいなら、ボランティアに行くのを辞めよう。
と思った人も多いんじゃないでしょうか!?

この件に関わらず、
はたして根拠ある報道、意味ある報道というのは
されているのでしょうか?

先日テレビ関係の人と話をする機会がありました。
数年前では5人でやっていた仕事を、人員削減で今では2人でやっている。といった話を聞きました。
その人は報道ではありませんでしたが、テレビ局の制作予算が減っているのは事実です。

単純にマスメディアを否定するつもりはありませんが、どうしても予算縮小による、精度の悪化には疑問を持ってしまいます。

 

◆ボランティアセンターとは
ボランティアに行こうと思って真っ先に出くわすのが、
災害ボランティアセンターという団体です。

災害ボランティアセンターとはボランティアばっかり実施している団体ではありません。
普段は高齢者介護などをしている、行政区分ごとに組織された民間団体である社会福祉協議会が災害用としてやっているだけです。

失礼な言い方になりますが、普段は自治体の仕事ばかりしている、お役所的な組織なんじゃないでしょうか。

とはいえ自治体ごとに設置されているので地域の拠点になります。
それに皆さんとても頑張っておられてました。
ただ、、、
こういう事態の時に、慣れない仕事をしている人達が、1から100まで対応できるとは到底思えません。

箇所集中でボランティアセンターに人を増やしすぎても愚鈍になる危険性があります。

僕はむしろ、自治体に頼らない個々のつながりを活発化させる必要性を感じました。
しょせん自治体なんて、人の集まりの総称です。
税金を払ってるから全部対応してくれるなんて考えだといつまで経っても前に進みません。

ちなみにこんな記事がありました。
ボランティアセンターに頼らず活動されている団体の紹介記事です。
勝手ボラセン(チーム神戸/はまセン)の紹介記事

気仙沼の『はまセン』や、今回、石巻でお世話になった『チーム神戸(すたあと長田)』、そのチーム神戸を紹介してくださった、@daimuraさんなど、個々で活動する団体に人が集まると、今までとは違う流れが生み出せる様に感じました。

 

◆twitterによるリアルタイム性
今回、twitterが大活躍しました。
特にリアルタイム検索による情報の取得は、他のメディアでは考えられない効果を生みました。
ボランティア仕事のマッチング、渋滞情報の取得など、個人の情報発信が正しい意味を持てば、とても大きなチカラになると感じました。

twitterは『拡散性』が特長のひとつですが、残念だったのがTwitterでいくら拡散されても実際の行動には中々繋がりにくかったことです。

僕が現地でこんなツブヤキをしました。

【拡散希望】本日、宮城県岩沼のボランティアに参加したが、人の割り振りに時間がかかりすぎ、残念やけど作業時間が短かった。ボランティアセンターを通さず直の方がいい。明日の仕事は @daimura さんに石巻での仕事を紹介してもらいました。まだ募集してます。less than a minute ago via Twitter for iPad Favorite Retweet ReplyYoshitaka Oota
grassfeel


このツブヤキは27人にリツイートされました。
計算すると5000人以上のタイムラインに流れたことになります。
しかし@daimuraさんのツブヤキを見る限りレスがあったのは一組だけ。
しかも僕が直接コメントを送った人です。
コンバージョン率として考えると低すぎる数字です。

広告業界にもいえることですが、情報の伝播と実際の行動。
この溝はやっぱり深い!と身を持って感じた出来事でした。

 

◆ボランティアに行く仕組み
今回、人生初ボランティアでしたが、行ってみて感じたのはボランティアに対しての敷居が高いんじゃないかという事。

ホンマに対したことしてないし、作業したのはたったの二日間だけ。
確かに現地まで行くのは邪魔臭いです、けど肉体疲労的には運動会の方がよっぽどキツイっす。

それを「行ったの!?スゴイね!」
ってなる文化から変えた方がいいんじゃないでしょうか?
まー、そんなに簡単に文化は変わりませんけどね。

一緒に行った@JUGZEALと冗談でしゃべってたんですが、もっとライトに参加できる風潮をつくるべきなんじゃないでしょうか。
例えば、
『ボランティアに行ったらモテる。』
って噂を流すとか、
『ボランティアに行ってモテようキャンペーン』
を企業さんが実施するとか。
AXEさんあたりやったら、やってくれそう(笑)
男のエロのチカラをナメてないけません。キリッ

もしくは、昼間にボランティアに参加して、
夜はフジロックみたいに野外フェスを実施するとかね。
音楽が人を集めるチカラもすごいもんです。

それぐらいの軽い感じでいいんじゃないでしょうか。
重たく感じるから人もこないんです。

 

あと思いつきですが、
電気とネットがきている避難所にUSTを設置するとかどうでしょう。
パソコンとカメラをつけっぱなしにしておいて、
要望があったらカメラの前で話してもらう。
そしたらUSTを見ている人が、物資を届けたり手伝いに行ける。
なんてね。

 

ええ感じに変わっていってほしいもんです。

ほな。

 


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WEB制作とかマーケティングやったり、プランニングやったりしてる琵琶湖県生まれ。

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