いろんなビジネス書がありますが、すでに「できている人」の話を聞いても役に立つことは稀です。
うまいフランス料理のシェフに料理を教えてもらったからって、こっちはタマネギを切るのにどっちから包丁を入れれるかが分からないんですから。
基本的な地盤が違いすぎます。
簡単に「できる人」には成れません。
けどもっと難しいのは「できない人」から「ちょっとはできる人」になること。
その境目には、マリアナ海溝並みに大きな溝があります。
頑張っているのに怒られる。どうすれば良くなるかが分からない。
僕自身も東京に来て3年ぐらいは、そんな悶々とした日々がありました。
「できない人」の為の本ってホント無いんですよね〜。
成功体験を思い出せだとか、掃除をしろだとか、そんなこと言われても、それがどう繋がって「ちょっとはできる人」になるかなんて分かりません。
その切っ掛けが分かればうまくいくはずなのに・・・・・。
そんな「できない人」→「ちょっとはできる人」になる方法が、
『たちまち「できる人」になる秘伝の仕事術』には書いていました。
できない法則とできる法則を体系化して、誰にでも分かりやすく説明しています。
この本のポイントは2つ、
『仕事はスパイラルアップする』と『ルーティン比率を下げる』ということ。
◆仕事はスパイラルアップする
仕事ができる人は、難しいけど成果を評価されやすい仕事を任されている。
元々難しい仕事だから、失敗しても評価が下がる事は少ない。
逆に成功すれば手柄が大きい。
そして、次の大きく難しいクリエイティブ性の高い仕事を任されることになる。
次第にスパイラル状に評価が上がっていくという理論です。
◆ルーティン比率を下げる
ルーティンワークは誰しもが作業分量を把握しているので、たいした評価を受けない。
やりがいが無い上に失敗すればどうしても目についてしまい評価が下がりやすい。
しかもルーティンワークに飲まれていると日々時間に追われて新しいことができない。
だからルーティンワークを減らし、クリエイティブワークを増やすことで、評価されやすい環境づくりをして、スパイラルアップに繋げる必要がある。
学歴があるからって、資格をもっているからって、スパイラルアップできなければ評価されるのは最初だけ。
どんな職種、業種であれ、クリエイティブワークをし続けろということでした。
そしてルーティンワークに飲まれている人にも、クリエイティブワークに変化する切っ掛けは身近にあるということも具体的な事例とともに書いてました。
こうも分かりやすく整理されてる本は珍しく、目から鱗です。
読めば変われるとという魔法はないですが、
読んだ後、映画『モテキ』で幸世が夜中に原稿を仕上げたぐらいの「やけのやんぱち」があれば変化は生まれると思います。
今の仕事に悩んでいる方は一度読んでみてもオモシロいと思いますよ。
最後にこの本を紹介してくれたのは、ホームメイドバー ココロ の店主さん。
よかったら新宿にお越しの際は覗いてみてください。
もしかしたら著者の人に会えるかもしれませんよ。