5月はうちの祖母の三回忌で実家に帰ってたんですよ。
わざわざ婆ちゃんのことをブログに残して人に見せるのもどうかと思ってたんですが、記憶じゃなく記録に残すのもいいかと思ったんで、ちょっと書いてみますね。
うちの婆ちゃんは、ほんとに耳が遠かったんですよ。
隣で大声で喋ってても何も聞こえないぐらい。
それも僕が中学ぐらいからやから、
60歳ぐらいからずっと耳が遠いの。
だからコミュニケーションをとるのが本当に難しくてね。
腹も減ってないのにお菓子持ってきてこれ食えだとか、
ジーンズが破れてたら当て布をしろとかね。
いわゆるおせっかいやき。それも度を超えてるの。
気が付きすぎるのも厄介やな~。なんて当時は思ってたけど
これって今思うとまったく僕の勘違いだったんです。
コミュニケーションって、『目』と『耳』と『クチ』でとるもの。
『耳』が遠いってことは必然的に『目』と『クチ』に頼るしかない。
そうすると、本人は
自分が知っている知識の中で、
見たままの状態を判断して、
思ったことをクチにする。
ってことになってしまう。
そうすると周りの人間からしたら意思疎通ができていない状態であれこれ言われるから、ただのクチうるさい存在になってしまうんです。
当時は、本人の性格の問題でクチうるさいんだと思ってたんですが、
実は、ばあちゃんは耳という機能をうまく使えない中、
なるべくコミュニケーションを取ろうと思って、
自分の使える、目とクチを使って、
僕らに最大限の優しさを向けていたんでしょうね。
もう少し早くそれに気付けていたらな~。
コミニケーションって、ちょっとしたスレ違いでうまくいかなくなるから難しいですね。
コミュニケーションを考える仕事についたからこそ
気付けたことって沢山あります。
そんなキッカケをくれたのが、この婆ちゃん!
っていったら何か自分を美化しすぎですね。たぶんそれは嘘です。
どちらにせよ、ばあちゃんには感謝です。
追伸
僕はもう少し口数を増やさないといけませんね。反省。