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LINEスタンプが売れなさすぎて泣けてくるから反省点と売れるポイントをまとめておく


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もうちょっと売れると思ってたんですよね。
ウンコをソフトクリームに替えてまで審査に通したのに全然売れなかった。。。
悔しすぎる。。。

売れなかったスタンプの売上報告を見ても価値ないかもしれませんが、反省を踏まえた売れるポイントをまとめました。
「売れなかった奴の売れるポイントなんて信用ならねーよ!」
と思うかもしれませんが、なるべく客観的に分析してみました。

今後、新たにスタンプを作る方は、この屍を踏みつけて進んでもらいたいもんです。(泣)

    目次

  1. 発売初月のスタンプ売上報告
  2. カワイイだけじゃスタンプとして生きていけないの!
  3. 顔がないと表現力が弱い!
  4. 余白を取りすぎると目立たない!
  5. ブログにアクセスがあるだけじゃダメ!
  6. 海外向けスタンプにするかどうかは迷い所
  7. スタンプ販売開始後の再編集はできない!
  8. 販売中のスタンプは販売停止しなくても言語を追加できる!
  9. あとがき

発売初月のスタンプ売上報告

6月のLINEスタンプ売上報告(クリックすると拡大します)

6月のLINEスタンプ売上報告(クリックすると拡大します)

6月5日から販売開始して約1ヶ月間。最初はそこそこ売れているように見えるんですが、友達が買ってくれたのと、自分が友達に無理やりプレゼントしたのがほとんど。
もちろんTwitterとかで仲良くさせていただいてるスタンプクリエイターの方も買っていただきましたが少数です。
2週間で約140個の販売になりました。
知らない人が買ってくれるのはスゴいことだと思いますが、もっと売れると思ってたので残念な結果になりました。

⇒1ヶ月の分配金額は6,772円。
これじゃ分配最低金額の1万円を超えていないので振込もされません。(号泣)

カワイイだけじゃスタンプとして生きていけないの!

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かわいいスタンプは魅力的なので、リリース直後は買ってくれる人がいるかもしれませんが、新しいスタンプが次々発売されるので、1、2週間もすると埋れてしまいます。
なんたって今日(8/5)時点で7000個のスタンプがLINEストアに並んでいますからね。

では上位に残っているスタンプはどんなのかっていうと、日常生活で使いやすい、または使ってみたいと思えるスタンプです。
勘違いしてはいけないのは、可愛いスタンプが売れるのではなく使えるスタンプが売れています。
イラストが魅力的であっても使い勝手が悪いと上位には残れません。
LINEスタンプは日常生活で使われてなんぼですから。

イラストを描く人からすると自分が丹精込めて作り上げたキャラクターには愛着があるので、ついそのままスタンプにしてしまいがちですが、LINEスタンプ用に描き直すことを強くオススメします。
主役はイラストではなく、使ってくれるユーザーですから。
ぐぬぬ。。。自分で言ってって反省。。。(カワイイんだけどなぁ)

⇒どんなにイラストが魅力的でも、新たにLINEスタンプ用として描き起こすべし。

顔がないと表現力が弱い!

ムーン
くりみスタンプはボディランゲージのスタンプです。うんこなのに愛嬌があるのはボディランゲージの賜物。
だからこそ海外でもイケるって思ってましたが、顔が無い分キモチの機微まで表現することができませんでした。しかも、ほとんどのスタンプは顔があるので、他のスタンプと見比べた場合、どうしてもこっちの方が表現力が乏しく見えてきます。
狙ってつくったスタンプでしたが、顔が無いと他のスタンプに見劣りしてしまうんでしょうね。。。

ボディランゲージは大事かもしれませんが、顔の表情が大事だと思っています。
例えばLINE公式スタンプのムーンの場合、まったく別キャラといえるぐらい表情が違っています。
これはイラストだけで感情を表現しないといけないLINEスタンプ特有のイラストの描き分け方法なのではないでしょうか。
つまり、”分かりやすいイラスト”が好まれるということ。

⇒芸人並みに顔芸が大事。

余白を取りすぎると目立たない!

エルガー星人さんのTwitter記事

エルガー星人さんのTwitter記事


LINEの仕様では、画像サイズはW370×H320pxで、ある程度の余白を取る必要があります。
僕は最初、クリエイターズマーケットに申請した画像はLINE内で適切なサイズにトリミングやリサイズすると思っていました。
なぜなら公式スタンプの場合、w370もあるスタンプは無く。大きいものでもサイズがw330pxぐらい。
完全に読み間違いしました。どうやらクリエイターズスタンプは公式スタンプより少し大きめに設定されているようです。

その勘違いのせいで、僕は過剰な余白をとっていました。
LINEストア内で見ると「くりみ」スタンプは他のスタンプと比べて少し小さめに見えます。
無駄な余白が多いのでインパクトが弱く、ユーザーにスタンプの魅力を伝えることができませんでした。

エルガー星人さんや、わくてかラビットさんに聞いたのですが、w370pxギリギリで画像を作ると、アプリ内のスタンプサムネイル表示時にその10px分が切れてしまいます。
逆にその10pxは切れてもいいということなら余白5pxぐらいまで画像の実寸を大きくしても大丈夫そうです。
詳しくは、エルガー星人さんのTwitterに書かれています。

⇒納品画像サイズは370×300pxだけど、イラスト自体の表示領域は350×300pxギリいっぱいに。

ブログにアクセスがあるだけじゃダメ!

すでにTwitterで沢山のファンがいたりする人は強いです。公開後一定の購入が見込めるので、そこそこいい順位にいけば知らない人もスタンプ自体の魅力を知って購入してくれます。そのいい例がカナヘイさんとか森もり子さん。カナヘイさんのフォロワー数は67,000人。森もり子さんのフォロワー数は35,000人。
もちろんスタンプ自体に魅力があるので購入されているわけですが、Twitterで発売前からすでに話題になってリツイートされまくっていました。
また今井麻美のSSGスタンプとかはファミ通.comが出しているのでこれもファンがついて事前告知が十分にされていました。

そういう告知は大事です。どんなに魅力的なスタンプでも人に知られなければ埋もれてしまいます。
だがしかし!
そういう意味では、うちのLINEスタンプ関連のブログ記事は月間5万アクセスあります。
だから売れるんじゃないかと結構期待してたんですよねぇ。
けど、売れない。。。
スタンプづくりのノウハウはブログに書いていても、悲しいかなスタンプの購入に繋がりませんでした。

6月の購入者は約140人。
海外の購入比率が2割ぐらい。
だから日本でのスタンプ購入者は約110人。
その内、友達が買ってくれたのが30人ぐらい。
自分で買って友達にプレゼントしたのが40人ぐらい。
スタンプクリエイター仲間で買ったよ表明してくれた人は10人ぐらい。
だから実質、スタンプの存在をはじめて知って買ってくれた人は約30人
泣けてくる。。。

繰り返しますが、月間5万アクセスあって、100人も購入されていません。
リスティング広告のコンバージョンでも0.2%ぐらいきますよ。
5万アクセスあれば100人は購入しますよ。
けどそれがない。。。
大好きなイラストのスタンプができたと自信を持っていましたが、よっぽど会話として使いにくいスタンプだったということでしょうね。ウンコミュニケーションは、そうとう仲がいい間柄でないと使いにくいですもんね。(涙)
キャバ嬢の営業メールを撃退するスタンプとしても好評なんですけどね。。。

会話に使いにくいという意味では失礼かもしれませんが、うまい棒スタンプや東京トイボックススタンプもそう。日常会話としてはちょっと使いにくい。。。
東京トイボックスは大好きな漫画ですし、うまい棒も好きなので、両スタンプとも購入しましたが、使いどころに迷います。有名キャラクターであっても、日常会話で使いにくいと敬遠されるんでしょうね。

⇒メディア力は大事。けど使いやすいスタンプにすることはもっと大事。

海外向けスタンプにするかどうかは迷い所

前述しましたが、くりみスタンプの売上比率は日本が8割、海外が2割です。
ウンコは世界共通言語なので、なるべくセリフを入れず絵だけで表現するスタンプにしました。けど他のクリエイターズスタンプを見てて思ったんですが、セリフ付きのスタンプの方が圧倒的に使いたくなる!
元々、絵文字文化の延長としてLINEのスタンプがブレイクしたことを考えても、言葉だけだと味気ないから絵文字を入れてキモチの機微を伝いたいわけです。

「サンキュー!」という表現ひとつを取っても、軽くありがとうなのか、号泣しながら感謝の気持ちを伝えるかでイラストは大きく変わってきます。
微妙な表現を伝えるのが日本語の魅力なので、言葉が入ってるスタンプの方が伝えたい気持ちを的確に表現してくれます。しかし、日本語を入れてしまうと海外市場で販売した場合、意味が分からないので敬遠されてしまうことでしょう。全部セリフを翻訳してスタンプ化する気概があれば別でしょうが。。。
せっかく世界で4億人、日本国内での利用者5,000万人のLINEスタンプ市場なのに日本語バージョンだけにするかどうかは悩ましいところです。

逆に言葉を入れないスタンプの場合、販売する国を選ばないスタンプを作ることができます。しかし言葉を入れない代わりに、イラストだけで気持ちが伝わるような表現力が求められます。つまりプロ並みなクオリティが必要なんじゃないでしょうか?
それに、そもそもセリフが入っていないスタンプであれば公式スタンプで十分かも。。。
いずれにしてもターゲットをどうするかは、スタンプ作成前によく考えた方が良さそうです。

⇒国内向けスタンプなら圧倒的にセリフ有りが強い!
表現力に自信があるイラストなら言葉は入れずに海外含めて勝負!

スタンプ販売開始後の再編集はできない!

 

 


クリエイターズスタンプは一度、審査開始の【リクエスト】ボタンを押したが最後、リジェクトされない限り二度と再編集はできません。
スタンプの審査アップロードは2〜4回ほどあり、その際にリジェクトされた場合、スタンプや説明文の再編集は可能です。しかし、一度もリジェクトされなかった場合は二度と再編集することはできません。

僕は余白を過剰にとっていたのが気になったので販売開始後に勇気を出して【販売停止】ボタンを押してみました。
けど、説明文の編集も画像の修正もできませんでした。
そこで、『くりみpart.2』として、別スタンプをつくって審査に出してみましたが、これも「既にスタンプショップで販売されているスタンプの複製」ということでリジェクトされました。
わざわざ【販売停止】にする人もそういないので書き記しておきます。

⇒初回の審査【リクエスト】ボタンは覚悟を持って押すべし。

販売中のスタンプは販売停止しなくても言語を追加できる!

 

 


6月20日から英語、中国語(繁体)、中国語(簡体)インドネシア語、タイ語、韓国語に加えて、新しくドイツ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語に対応し、世界230カ国語での販売に対応しました。
販売開始後に言語を追加する場合、【言語追加申請】をしてもスタンプが販売停止になることはありません。
上記画像のように追加で審査中になるのでご安心ください。
わたし人柱になって調べてますから。笑

⇒スタンプ販売開始後に言語を追加しても販売停止にはならないのでご安心を。

あとがき

さすがに凹みましたよ。まさかここまで売れないなんて。
売れなかった人間の書く『売れるLINEスタンプのポイント』なんて説得力ありませんが、だいぶ要領が分かりました。まぁ、初回組なのにギリギリを攻めすぎた自分が悪いんですけどね。笑
同じような過ちを犯さないためにも、これからLINEスタンプを作る人には是非この記事を読んでもらいたいです。

第2弾のスタンプは現在審査中で、第3弾のネタはあるんですがこれは準備段階でイラストレーターさんを探し中。
どれも飽きずに微妙な所を攻めてるスタンプです。笑

そりゃ、いろいろデータを取りながらやっているので、動物ものとか、まっとうな所を狙うスタンプを作ればそれなりに売れるスタンプを作れる自信とノウハウはあるんですが、せっかく自社コンテンツで作るなら攻めに攻めたスタンプにしたいですもん。
おかげで家計は真っ赤っ赤ですが。笑

真面目な使いやすいスタンプは、本業のWEB制作やWEBコンサル業で企業さんのスタンプを作りたいと思っています。
作ったスタンプは売れていませんけどね。笑
どっかにそんな物好きなクライアントさんいないかな??

 

 

↓頑張ってLINEスタンプの最新情報とかを配信します。
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販売しているLINEスタンプとこれまでの経緯

フキダシ一体型LINEスタンプ

⇒フキダシ一体型LINEスタンプ「トークマン2」を詳しく見る

 

「意識の高いデブ」スタンプはLINE STOREで絶賛発売中です

⇒Twitterで人気!「意識の高いデブ」LINEスタンプを詳しく見る

 

クリエイターズスタンプの「くりみ」ちゃんはLINE STOREで絶賛発売中です

⇒ソフトクリームの「くりみ」LINEスタンプを詳しく見る

 

▼LINEスタンプ実現への道
【第15話】売れてるLINEスタンプを分析したマーケティングに役立つ『LINEスタンプクリエーターズファイル135』
【第14話】LINEスタンプの制度変更があったから分配金の謎を解明しておく
【第13話】最高25位までいったLINEスタンプの売上の一部を復興支援義援金にします。
【第12話】LINEスタンプが売れなさすぎて泣けてくるから反省点と売れるポイントをまとめとく
【第11話】あれに似た自作LINEスタンプが不死鳥の如く蘇って発売決定!
【第10話】クリエイターズスタンプ衝撃じゃない事実!LINEスタンプの審査が遅れていない1つの理由
【第9話】クリエイターズスタンプがLINEアプリで購入できるようになったぞ!
【第8話】リベンジ!LINE Creators Market向けの新しいクリエイターズスタンプを作りました
【第7話】画像で解説!LINEクリエイターズスタンプの購入方法と設定方法
【第6話】LINE審査でスタンプをリジェクトされたけど、なにか?
【第5話】クリエイター必見!LINEスタンプのシミュレーションと掲載ができるWEBサービス
【第4話】LINEクリエイターズマーケットが審査受付開始!自作LINEスタンプ登録のポイント
【第3話】【画像あり】LINEのスタンプ40種類を作ってみた
【第2話】LINEの自作スタンプの審査が厳しいであろう理由
【第1話】ネット界隈で話題沸騰中!LINEスタンプの作成を始めました

 


grassfeel

grassfeel

WEB制作とかマーケティングやったり、プランニングやったりしてる琵琶湖県生まれ。

30 Comments

  1. あれ? うちではリクエストボタンを押した後でも再編集しています 
    発売後の見出しのところに書いてらっしゃいますから そっちのことかな・・

    「審査開始の【リクエスト】ボタンを押したが最後、リジェクトされない限り二度と再編集はできません。」

    でも いろいろ役に立つ事を教わりました! ありがとうございます!
    うちのはこれです やはり売り上げが伸びず同じ心境です
    https://store.line.me/stickershop/product/1005256/ja

  2. あれれ?発売中のものはもちろん審査中のスタンプを確認したんですが、やっぱり再編集できません。
    人によって違うのかな???

    スタンプ拝見させてもらいました。いいですねw
    けど、やっぱりセリフ付きの方が売れるんでしょうね。
    最近は公式のでもセリフ付きが増えてますからねぇ。

  3. 確かに勇気は入りますねw
    けど追加・編集分だけが審査されるので販売が停止されるわけではないので大丈夫ですよ。
    ただスタンプ画像の編集はできないんですよね~。

  4. ありがとうございます、くりみさん。
    いろいろ参考になりました。
    焦らずじっくりと創っていこうと思います。
    そちらも第2弾、3弾と頑張ってください。

  5. すごく参考になりました。失敗談って成功談より実用的な部分ありますから。貴重な情報をありがとうございました。

  6. 今思ったんですが、
    トークマンのフキダシ部分は白い方がいいのでは?
    相手から送られてくる場合は、そうですし。
    と言うことで、第二弾期待してますww

  7. 返信がだいぶ遅くなりました。
    かわいいですけどね。結果どうでした?
    せっかく文字が少ないので海外をターゲットにやるのもいいですね。

  8. 「使いやすさ」を考えに考えぬいて作ることと、スタンプは友達が使っているのを見て買うことが多いので、多くの友達にプレゼントしちゃうことですね。

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